ワタシが「ワタシ」になったわけ



初めて携帯を持ったのは中2の終わりでした。
仲のよい友達にメールアドレスを教えたらメールが来たんです!!
浮かれに浮かれて返信をしようと思ったとき、ふと手が止まりました。

メールってどうやって書けばいいんだろう…。

その時は多分なんか当たり障りがないように適当に返したような気がしますが、
これはだいぶ困りました。
メールを送るの当たって、どんな言葉遣いでメールを書くべきかわからないのです。
メールというのはいわゆる電子手紙。
ってことは、手紙を書くように書けばいいのだだろうか。
「メール、どうもありがとう。メールが出来ることにとても驚いています」…みたいな?
どうもカタい気がします。
もうちょっと気軽な「話し言葉」っぽさが欲しいです。
「メール、どうもありがとう!メールが出来ることにビックリしてるよ〜」…これくらいかな?

次にぶち当たった問題は一人称をどうしようということでした。
実は「私」というのはなんか字面カタくてあんまりスキじゃないんです。
読書感想文なんかでもめんどくさいと思いつつも、
わざわざひらがなで「わたし」と書いていたくらいスキじゃありませんでした。
だから「私」はナシ。
「話し言葉」にこだわるとしたら一番近いのは「あたし」なのですが、
書き言葉で「あたし」というのはなんかヤダ。
「あたし」という響きは結構スキなのですが、
書くとなるとどうも自分の中の感覚とのズレがあります。
そのとき、日本語の神様が語りかけてきたんです。
「日本語にはカタカナというものがあるんだよ」と。

ワ タ シ

これだ…!!!
なんだかワタシの発する「ワタシ」のニュアンスを表すのにぴったりです。
「わたし」ほどなよなよしてなくて、「私」よりもフランクなカンジ。
「アタシ」でもいいけれど、なんかこれは生意気そうです。
やっぱり「ワタシ」が一番ワタシに馴染んだのです。



こうしてメールでのワタシの一人称は「ワタシ」となりました。
そうして今に至り、ワタシは「ワタシ」であるのです。

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