失うということ




最近やっと「失う」という感覚を知った気がします。
なんとも説明しがたいのですが、
「そうか、失うと言うのは取り戻せないと言うことなんだ」と気付いたのです。


実はワタシは今まで、
どんなものでも「失う」ことなんてないんじゃないかと思って生きてきました。
時間も言葉も過ぎ去っていくけれど全部ワタシの中にはちゃんと留まるのだから、
それを「失った」ワケではないのだと。
ましてや「別れ」なんていうものはこの世界に存在しないのではないかと思っていたのです。
一度繋がれた縁は二度と切れることはないと。


でも時間も言葉も距離も現実には存在するわけで、
そうすれば必ず取り戻せないものが出てくるわけで。


それはとてもとても寂しいことだと思うけれど、
きっと新たな環境に飛び込んでいくには不可欠なものなんでしょうね。
ワタシにとって高校で築いた人間関係や環境は、
今まで生きてきた中で一番居心地の良いものだったけれど、
きっとそれらを捨ててでも新たな環境に飛び込んで行かなきゃいけないんだろうなぁ。
何かを求め続けなきゃ人生は楽しくも豊かにもならないんだろうし。


今の人間関係や環境の中で成長したワタシが、
新たな環境の中でどれだけやっていけるか試してみようと思います。
そんな中で、時折今の人間関係や環境を思い出してあったかい気持ちになれたらいいなぁ。
この世界には「失うこと」があることはわかったけれど、
「ムダ」はないと信じていたいです。


初めて春が別れの季節なんだと感じている、今日この頃です。

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