２年目


学校が大ッ嫌いだった。
正直今だってさほど好きじゃない。

最近、それは人ごみが嫌いなのとおんなじ理由なんじゃないかということに気がついた。
ごちゃごちゃ〜っと人がいて、皆が思い思いのことをしようとしてて、それが見て取れる。
それが、嫌なのだ。

教室にいると、「人間って自分勝手なんだな」と思って嫌になっていた。
すぐに自分がそんな人間であることを思い知ってもっと嫌になっていた。
今も時々同じことを感じる。
けれど、なんだかんだ生きてきて、どうやらどこかで自分と他人を切り離すことを覚えたようなので、以前ほど気にしない。
完璧に切り離して考えられるほどできあがってないだろうけれど、少なくとも前よりずっと生きやすくなった。

気付かなかったけれど、自分のことでいっぱいいっぱいな時ほど周りを気にしているみたいだ。
今だっていっぱいいっぱいだけど、切り離すことを覚えたので、わずかながら余裕を持てている。
今のワタシは前ほど「揺るがない」。

そうすると、時々ひとりで行動することになる。
ひとりってつまんないんだな、っていうより、皆でいるほうが楽しいことにも最近気がついた。
めんどくさいこともあるけれど。
それでも思い立ってひとりで行動しようとすることがある。
ワタシの中の、ここは譲らないという部分。
へらっと笑って皆と一緒がいいやって気分にもなるが、ワタシは「揺るがない」。
…とりあえず、今回は。

人間ってひとりでは生きられないけど、案外孤独でも生きられるのかもしれない。
楽しくないだけで。

揺るがず、かつ楽しく生きられる方法ってないのかしらん。

当面は学校の中で生活するつもりだ。
大学の勉強は性にあっていると思う。
考えることは嫌いじゃない。
それを続けるためには苦手な勉強もしなきゃならないけど。