書くこと




最近よく書くことについて考えます。
きっかけはネットで真摯な詩にたくさん(ってほどでもないけれど)触れたことでした。

ワタシはもう1つサイトを開いていて「詩」という名目で書いたものを公開しています、
全くもって「真摯な詩」の足元にも及ばない詩ばかりです。
それだけなら「真摯な詩」を書こうとすればいいじゃないかという気がするのですが、
正直に言って「真摯な詩」というものがどうもいまひとつわからないのです。
ここまで「真摯な詩」という書き方をしてきたのもそこに起因します。
あれが芸術的なものなのか、文学的なものなのか、はたまた文芸というものなのか、
ワタシにはさっぱりなワケです。
ワタシが無知で詩の中に出てくる言葉の意味がわからず辞書を引きながら読んだりしているせいや、
PCの画面で文章を読むのが苦手だからである可能性は否めません。
でも、それだけじゃない気もします。
それというのは、「オマエが書きたいのはああいうのか?!」と尋ねられると答えに詰まってしまうのです。
間違いなく素晴らしい。
まず文章力、センス、教養、技術、どれもワタシが持っていないものばかりです。
それでも、どうしても良さがわからないもの、
しかもその原因をきちんと説明できないものがどうしても存在するのです。

もしかしたらワタシは詩に対して真摯になれないのかもしれません。
そもそも「詩」を書き始めた動機が「自己発信」である時点で間違っているのかもしれないし、
またそのための言葉の羅列を「詩」としたのが間違っていたのかもしれません。
「詩」はあまりにも自由です。
書いた人間が「これは詩です!」といえば「詩」になってしまうのですから。
(少なくともワタシを取り巻く環境ではある程度そうであると思います)
実際、「素晴らしいけどこれはショートストーリーじゃないのか?」と思うものにも出会いましたし、
「素晴らしいけどこれはエッセイじゃないのか?」という作品にも出会いました。
ただ、これはすべてワタシ個人の感覚で、の話です。
そしてその感覚の中で、もう1つのサイトでワタシが公開しているものは「詩」とするのが良いであろうと思って、
ワタシはそれを「詩」に分類しました。
しかし、思い返せば、もともとこれらはただのメモでありました。

ワタシは昔から「ストーリー」が大好きでした。
本も映画もアニメも、ワタシにとってはみんな同義なのです。
どれも方法は違えど「ストーリー」を伝える媒介として好きです。
もっと言えば、TVゲームも演劇(これについては後々違う魅力にも惹かれていくのですが)も同じです。
子どものころから、「ストーリー」を考えるのが大好きでした。
人形遊びもおままごとも、周りがうんざりするほど事細かに設定を決めて遊ぶことが多かったです。
字が書けるようになってからは、「おはなしノート」にいろんな「ストーリー」を書きました。
どれも最後まで続きませんでしたが、とにかく飽きることはありませんでした。
引越しの際に捨ててしまったのですが、
5才から大体小学校高学年くらいまでの間に書いたノートは40冊ほどあったと思います。
書くことは生活の1部だったんです。
「詩」(とワタシが呼ぶもの)を書き始めたのがいつだったのかは思い出せません。
ですが、たぶんその原点は「ストーリー」のためのメモであったと思います。
ノートの端っこに、いつか使いたいフレーズを書き留めていた記憶があるので。

こう考えていくと、結局ワタシは「ストーリー」が書きたいんじゃないかという気になってきたのです。
確かにワタシは詩人よりは作家・小説家になりたいのです。
かと言って、
かと言って、です、
真摯ではないかもしれませんが適当に「詩」を書いていたわけではないつもりでいます。
文章力や、センスや、そういったものはないに等しいですが、
それなりに意図したこと・言いたいことはあるのです。
ただ「陳腐」の一言で片付こうとも。
向上心もないわけではないのです。
書くなら上手に書きたいと思います。
だって、書くことはワタシから切り離せないのだから。
自己満足でも、読んでくれる人がいなくても、書くことはやめられないのだから。

ワタシは難しい横文字や専門用語や論理や理論が苦手です。
かいつまんで言ってくれよ、なんて思うことはしばしばですし、
時には自分の無知を棚に上げて、カッコつけんな、とか思ったりします。
しかし、そういった教養があればまた違った詩の読み方ができるはずです。
その上ワタシは文学部なので、そういった教養を身につけるチャンスが身近にあります。
実際、大学で近代詩の授業も取っています。
(でもってやっぱりこういう話は苦手だなと思っていたりするのですが…)
書くことのためにワタシは何が出来るのか。
書くことのためにワタシは何をするのか。
書くことのためにワタシは何かするのか。

そしてワタシは何を書くのか。


こないだ久々に「詩」を書いてみたら、今まで書いた事のないような詩になりました。
これでもかというほどヘタクソだと思いましたが、
確実に何かが変わっていました。





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